Beautiful Wild Soul

東京で普通にオフィスで働いていたところから、偶然、馬を知り、引き込まれて仕事を辞め、馬を追いかけ予期せず点々とする日々に。東京(12年)→与那国島(1年)→カナダ(半年)→北海道(3か月)→再度カナダへ向けて準備中(今ココ)

大好きな馬 ハル

今まで2か月以上世話した馬が何頭くらいになるのかな~と思って数えてみたら、たぶん、60頭ぐらい。何らかの形で、関わった馬はもっといる。

 

その中で特に大好きな馬について、書きたい。

  

名前:ハル

ヨナグニウマ

 

若いころ、脱走しようとして、鬼番線(針金のちくちくした柵)に目を引っかけて今でも目の周りの肉が少し引きつれたような感じになっている。

皮膚病があり、季節によっては体を掻きむしって血だらけだったりするので、初めて見た人は、たいてい「かわいそうに」って感じだった。

  

ところが本人は、発情の時に何度も脱走してオスのところに行って、子供を作る常習犯で、若い時からそれで何頭も子供を産んでた。

スタッフの努力もむなしく、発情のたびに脱走し、夜中にものすごい興奮状態の男子校

(オスだけの群れの放牧地)に、抜け出したハルちゃんを回収しに行った時、異様な雰囲気の中、本人だけは「うふふっ」って感じだった(私の変な印象☺)。

 

ハルちゃんは最高にセクシー子なんだなって思った。あるスタッフがハルちゃんは、マリリンモンローのイメージだって言ってた。

それを聞いて、ほんとピッタリって思った。

ハルちゃんはマリリンモンロー。

見た目は目の引き連れた若干お岩さんっぽい感じかもしれないけど、私の目にはいつも最高に美しくセクシーなマリリンモンローのイメージに重なって見えた。

 

夏の暑い昼下がり、痒がるハルちゃんを手で掻いていて(ハルちゃんはいつも気持ちよさそうにしてた)疲れたと思って、馬房の前に寝転んで寝てたら、首を伸ばして私のおなかを、ちょびっと噛んで起こしてきた。びっくりして飛び起きたら、「もっと掻いて!」って感じで私のことを見てた。

 

初めて馬房の隣で寝る経験ができたのも、ハルちゃんの隣でだった。皮膚病が悪化するじめじめする季節にハルちゃんが馬房に移ってきて、隣の馬房にキャンプ用テントを置いて何日も一緒に寝てた。 ハルちゃんは特に気にしている様子もなく、普通だった。馬って夜も食べるんだな~って初めて知った。そこで、モンゴルで乾燥した馬糞を蚊よけに使うって聞いて、実際にやってみたり。(効果は、まああったんじゃないかと思う。でも蚊取り線香みたいにずっと火がついていないので、何度も火を点けるのに起きないといけなかった。)

 

ハルちゃんは海が大好き。

放牧地から海へ連れていくときは、ぐいぐい引っ張って、海についたら、自分から海に入っていった。

海に入ったら後ろ足2本を浮かせて、ぷかぷかして、ハルちゃんはぷかぷかを全身で楽しんでた。まるでハルちゃんの笑い声が聞こえてくるようだった。

 

見た目から初めての人に「かわいそう」って思われても、本人は全然「かわいそう」な性格をしていなかった。それが本当に素敵だった。

ハルの強烈な個性をみて、まったくの馬素人の私が馬のいきいきとした感情や、個性を感じることができた。

見た目が傷だらけだったり、蹄や目や皮膚やいろんなところに問題があっても、それを圧倒的に上回る魅力があった。

 

 人間と同じようにそれぞれの馬がまったく違う個性があって、そういう違いが本当に面白い。そしてハルちゃん自体が面白い。そういうことを教えてくれた馬でした。

 

 ↓ハルちゃん。いつもこうやって人に寄って来てたな~

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