St Vincent! Day 81
正月休み中に、ジョー(マルタ島出身)と一番近い村からバスで20分ほどの湾にシュノーケルに行った。彼女と歩いていると、現地の子供たちがついてきて、そのうちの一人の女の子にシュノーケルを貸した。
その後、シュノーケルを返してもらい、初めてのスポットでシュノーケルをしようとしたらシュノーケルが何かおかしい。マウスピースが取れるし、沖で波がすごい中、修正しようと奮闘している時に、うにを踏んでしまった。
激痛とパニック状態ですごい勢いでビーチに泳いで戻ってきて自分の足の裏を見たら、20本ほどのうにのとげが刺さっていた。(数は数えていないけど、相当あった!)
痛みにパニック状態でいる私に、友達と子供が取り囲んで、おろおろしているうちに、ローカルの人がたくさんやってきた。
私はローカルの人に取り囲まれ、そのうちどんどん人が集まってきて人垣が多くなる。現地の人は親切心からか、こうするのがいいと現地の代替療法をやれという。私は到底その治療法を信じられなかった。(西洋医学しか知らない私には到底受け入れられない方法だった。)その方法をやれというジョーと私は言い争っていて、その私にローカルの人たちが”君は足を切断しないといけないだろう、明日になったらこんなに腫れて歩けなくなるだろう。”
その他いろんな汚いジョークを言われ、笑われ、君はもうだめだとかいろんなことを言われ、私は恐怖した。
後で考えるとそんなわけはないし、あり得ないと分かるけど、その場の私はとにかくショック状態でまともに考えられる状況じゃなかったんだと思う。
押さえつけられてその代替療法を無理やりやられるんじゃないかと思い恐怖した。そんな雰囲気だった。
すぐに学校に戻って、医者に行かなくてはと思って、私は立ち上がったが、激痛で針がさらに中に入るのが分かった。でもとにかくこの場から一刻も早く逃げなければと思った。
全く歩けない状態にさらにビビったけど、とにかく私はパニックでバス停の場所も分からないのに歩き回った。
その後、10日がたち、まだ私の足にはとげが刺さったままだ。これが起こってから、歩けなくなり、馬の仕事は一切できなくなった。無為の10日間が過ぎた。
正直しんどかった。
歩けなくなったため、St Vincentに来た目的である馬は一切できなくなった。友達が助けてくれて、ご飯を運んだり、ケーキを買ってきてくれ、私の洗濯物をやり、別の代替療法を試してくれたりした。
でも、ここに来た目的である馬にある日突然、全く関わることが出来なくなったことが受け入れがたく、自分に何が起こったのか理解できなかった。
このまま歩けなかったらどうなるんだろう、ここは原因不明の感染症がものすごい多いけど、大丈夫だろうか。今私の足は何が起こっているんだろう。
10日たってやっと、心が少し落ち着いてきたけど、いまだに、以前の私には戻っていない。あれ以来、ローカルの男性と普通に話すことがまったくできなくなった。
明日3人目の医者に会いに町まで2時間かけていく。
St Vincentでの病院体験については、次の記事で書こうと思う。